「ITエンジニアになりたいけど、どの職種からスタートすればいいの?」
未経験で転職を考える人の多くが、この疑問にぶつかります。
IT業界には開発・インフラ・サポートなど幅広い職種があり、いきなり高度なスキルが求められるポジションもあれば、基礎スキルから経験を積めるポジションもあります。
この記事では、未経験からでも挑戦しやすいIT職種をランキング形式で紹介し、それぞれの仕事内容・年収目安・キャリアアップの可能性を解説します。最初の一歩を踏み出すための参考にしてください。
未経験からITエンジニアを目指すときに大切な考え方
職種によって求められるスキルが違う
ITエンジニアといっても、職種によって求められるスキルや役割は大きく異なります。
- ヘルプデスク/サポート系は、コミュニケーション力やトラブル対応力が重視される
- インフラ系は、Linuxやネットワークなどの基盤知識が必須
- 開発系は、プログラミングスキルや設計力が中心

自分の適性や得意分野を考えたうえで、最初に挑戦する職種を選ぶことが大切です。
「入りやすさ」と「将来性」の両方で選ぶべき
未経験からの転職では「入りやすさ」が重要ですが、それだけで選ぶと将来キャリアの幅が狭まってしまいます。
例えば、運用監視は未経験でも始めやすい一方で、ずっと同じ仕事を続けているとスキルアップが難しい場合もあります。



ポイントは「入りやすさ」+「キャリアアップ可能性」のバランスを見ることです。
- 入りやすさ重視 → サポート系・運用監視
- 将来性重視 → インフラ構築、Web開発、クラウド関連
この2軸で判断すると、失敗しない職種選びができます。
未経験からのIT転職では 「最初に入りやすい職種」 を選びつつ、「そこからキャリアアップが可能か」 まで考えるのがポイントです。
未経験から就きやすいIT職種ランキングTOP5
ここからは、未経験でも挑戦しやすく、実際に求人が豊富な職種をランキング形式で紹介します。仕事内容・年収目安・キャリアアップの道筋をまとめました。
1位:ヘルプデスク/テクニカルサポート
- 仕事内容
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社内外からの問い合わせ対応、PC設定、アカウント管理など。
- 年収目安
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おおよそ300万〜400万円が目安となります。
- キャリアアップ例
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- ITサポート → 運用・監視 → インフラエンジニア
- カスタマーサポート → QA/テストエンジニア



IT業界の入り口として最もハードルが低く、コミュニケーション力を活かせます。
2位:運用監視エンジニア
- 仕事内容
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サーバーやネットワークの稼働を監視し、障害発生時の一次対応を行う。
- 年収目安
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おおよそ300万〜450万円が目安となります。
- キャリアアップ例
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- 運用監視 → 構築補助 → インフラエンジニア
- 運用監視 → SRE(Site Reliability Engineer)



夜勤やシフト制が多いですが、ITインフラの基礎を身につける絶好のポジションです。
3位:Webエンジニア(フロントエンド・簡単な開発)
- 仕事内容
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Webサイトのコーディング、既存アプリの改修、簡単な機能追加など。
- 年収目安
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おおよそ300万〜450万円が目安となります。
- キャリアアップ例
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- フロントエンド → フルスタックエンジニア
- Web開発初級 → システムエンジニア(SE)



ポートフォリオで成果を示しやすいため、未経験からでも採用されやすい領域です。
4位:インフラエンジニア(構築補助・保守)
- 仕事内容
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サーバー・ネットワークの構築補助、既存環境の保守作業。
- 年収目安
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おおよそ300万〜500万円が目安となります。
- キャリアアップ例
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- 保守 → 構築 → 設計 → クラウドエンジニア
- 保守 → セキュリティエンジニア



ITインフラは需要が安定しており、将来クラウド分野に進めるのも魅力です。
5位:テストエンジニア(品質保証)
- 仕事内容
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ソフトウェアやシステムの動作確認、バグの報告、テスト設計。
- 年収目安
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おおよそ300万〜400万円が目安となります。
- キャリアアップ例
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- テスト → QAエンジニア → 開発エンジニア
- テスト → 自動化エンジニア(Seleniumなど活用)



コードを書く前に「ITシステムに触れる経験」を積めるため、未経験者の入門職種として適しています。
このランキングから分かるのは、未経験でも サポート系・運用系の職種からキャリアを始めるのが王道 ということです。
そこからインフラ・開発・クラウドへ進めば、年収もスキルも大きく伸びます。
未経験スタートからキャリアアップの流れ
未経験からIT業界に入る場合、最初の職種はサポートや監視といった比較的入りやすいポジションになることが多いです。
しかし、そこがゴールではありません。経験を積み重ねることで、より専門性が高く、年収アップにつながるキャリアへとステップアップできます。
サポート系 → インフラ・開発系
- 例:ヘルプデスク/テクニカルサポート
-
- PC設定やユーザー対応を通じて、IT全般の基礎を学ぶ
- その後、インフラ運用やアプリケーション保守へ進む



サポート業務で培った「コミュニケーション力」と「基本的なトラブル対応力」は、どの職種でも強みになります。
運用・監視 → 設計・構築へ
- 例:運用監視エンジニア
-
- アラート対応や障害切り分けで、システムの仕組みを理解
- 構築補助に携わり、サーバーやネットワークの知識を深める
- 最終的に設計・構築を任される立場へキャリアアップ



運用監視から設計・構築にステップアップする流れは、未経験からインフラエンジニアを目指す王道ルートです。
Web開発初級 → フルスタックへ
- 例:Webエンジニア(フロントエンド初級)
-
- HTML/CSS/JavaScriptを使ったコーディングからスタート
- サーバーサイドやデータベースも扱うようになり、フルスタックへ成長



Web開発は学習リソースが豊富で、ポートフォリオを作りやすいため、独学+実務経験でキャリアを加速させやすい分野です。
ポイントは「最初は未経験でも入りやすい職種 → 徐々に専門性の高い職種へ移る」という流れを意識すること。
最初の職種はキャリアの入口にすぎません。将来のキャリアビジョンを見据えた「成長のステップ」として捉えることが重要です。
未経験でもキャリアを加速させるためのポイント
未経験からIT業界に入ったとしても、ただ日々の業務をこなしているだけではスキルは伸びません。
キャリアをスピードアップさせるには、意識的に学びと実践を組み合わせていくことが重要です。ここでは、未経験者が効率的にキャリアを加速させるためのポイントを紹介します。
学習と資格取得を並行する
- 業務で学んだことを資格勉強で体系化することで、理解が深まります。
- おすすめの初級資格
- ITパスポート:基礎知識の整理
- CCNA、LPIC:インフラ基礎の証明
- AWS SAA:クラウドスキルの証明



資格は自分の努力を客観的に示せるので、転職や昇給で有利になります。
ポートフォリオで学習の証明をする
- 実務経験が浅いうちは「何を学び、どう成長しているか」を示すことが大切です。
- GitHubやQiitaでコードや学習記事を公開することで、企業にアピールできます。



「成長している人材」と思ってもらえると、次のキャリアにつながります。
転職エージェントを活用して適職を選ぶ
- 未経験者に強い転職エージェントを利用すれば、どの職種からスタートするのが自分に合っているかを客観的にアドバイスしてもらえます。
- エージェントは求人票だけでは分からない情報(職場環境・将来性)も教えてくれるため、ブラック企業を避けやすいです。



独学や自己判断だけで動くよりも、早くキャリアアップできる道を選びやすくなります。
ポイントは 「学ぶ → 証明する → 活用する」 のサイクルを回すこと。
学んだことを資格やポートフォリオで証明し、それを活かして次の仕事につなげれば、未経験でも着実にキャリアを加速できます。
まとめ|最初の職種選びがキャリアの出発点
未経験からITエンジニアを目指すとき、最初に選ぶ職種はとても重要です。
- 入りやすさ:ヘルプデスクや運用監視は経験ゼロでもスタートしやすい
- 将来性:インフラやWeb開発に進めば、キャリアの幅と年収が広がる
- キャリアの流れ:サポート → 運用 → 構築/開発 → クラウド・セキュリティ という成長ステップが王道



大切なのは「最初の職種で一生やっていく」と考えるのではなく、キャリアの入口としてどう活かすかを意識することです。
最初の職種選びは、ゴールではなくスタート。
スキルを積み重ね、資格やポートフォリオで成長を可視化しながら進めば、未経験からでも大きなキャリアアップを実現できます。



転職エージェントを活用して、自分に合ったスタート地点を見つけることが、成功の近道です。
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