ITエンジニア転職で必要な職務経歴書の書き方

ITエンジニアとして転職活動を始めると、必ず求められるのが 職務経歴書 です。

「今までIT経験がないのに何を書けばいいの?」「プロジェクトが少ないから不安」という声をよく聞きますが、安心してください。

職務経歴書は単なる過去の業務一覧ではなく、「これまでの経験をどう活かしてエンジニアとして成長していくか」を伝える書類 です。

未経験者にとっても、キャリアチェンジ組にとっても、アピールの工夫次第で書類選考を突破することができます。

目次

ITエンジニア転職で職務経歴書が重視される理由

職務経歴書の書き方でキャリア形成が大きく変わると言っても過言ではありません!

書類選考の通過率を左右する

採用担当者が最初に確認するのは履歴書と職務経歴書です。

ここで「応募者のスキルが自社の求める条件に近いか」「学習意欲があるか」を判断するため、内容次第で通過率が大きく変わります。

面接での会話のベースになる

職務経歴書に書かれた経験やスキルは、面接での質問の基礎になります。

「このプロジェクトでは何を担当しましたか?」「このスキルはどのように学びましたか?」と掘り下げられるため、面接の台本のような役割も果たします。

未経験者でも「学習姿勢」を示せる

IT未経験の場合、「実務経験がないから職務経歴書で不利」と思うかもしれません。

しかし実際には、学習記録やポートフォリオ、前職での経験をどうITに活かすかを書くことで、十分にアピールできます。

「成長の意欲がある人材か」 を企業は重視しているのです。

まとめると、職務経歴書は 選考の入り口・面接の土台・学習姿勢の証明 という3つの役割を持っています。
だからこそ、エンジニア転職において非常に重要な書類なのです。

職務経歴書の基本構成とフォーマット

職務経歴書にはいくつかの書き方がありますが、ITエンジニア転職では 「経歴を分かりやすく整理し、スキルを具体的に示すこと」 が重要です。ここでは一般的な構成とフォーマットを紹介します。

基本情報・自己PR

  • 名前、連絡先などの基本情報を冒頭に記載。
  • その後に簡潔な自己PRをまとめます。

「未経験から半年間独学でLinuxとPythonを学習中」「業務で培った顧客対応力を活かしてITサポート職を志望」など、1〜3行程度の短い要約が効果的です。

職務経歴の記載方法

経験者の場合
  • プロジェクト名
  • 担当業務
  • 使用技術(OS、言語、DB、クラウドなど)
  • 成果(例:工数削減20%、障害対応の効率化)
未経験の場合
  • 前職の業務内容(接客、事務、営業など)
  • そこからITで活かせる強み(コミュニケーション力、分析力など)

ただ羅列するのではなく、「どんな経験をして、それがどう役立つか」を意識して書きましょう。

スキルシートのまとめ方

ITエンジニア転職では、スキルを一覧化した「スキルシート」部分が重視されます。

  • OS:Linux(基本操作)、Windows Server(ユーザー管理)
  • 言語:Python(基礎文法)、HTML/CSS(Webサイト制作)
  • クラウド:AWS(EC2, S3を利用)
  • その他:Git、Docker など

未経験でも「学習中のスキル」を書いてOKです。学習意欲を示すことにつながります。

志望動機の入れ方(必要かどうか)

職務経歴書に志望動機を書くかはケースバイケースです。

  • 履歴書にしっかり記載している場合 → 職務経歴書では不要
  • 履歴書が簡潔な場合 → 職務経歴書にも「なぜITエンジニアを目指すのか」を1〜2行入れると効果的

エージェント経由の応募では、職務経歴書に志望動機を加えるケースもあります。

職務経歴書は 「自己PR → 職務経歴 → スキルシート」 の流れで整理するのが基本です。
見やすく整理されたフォーマットにすることで、採用担当者に好印象を与えられます。

未経験者が職務経歴書に書くべき内容

「実務経験がないから職務経歴書に書けることがない」と悩む方は多いですが、未経験者でも工夫次第でしっかりアピールできます。ここでは、未経験者が取り入れるべき内容を整理します。

学習内容やポートフォリオ

  • 独学やスクールで学んでいることを明記する
  • 使用した教材(Progate、Udemy、ドットインストールなど)や学習時間も示すと信頼性が増す
  • GitHubやQiitaに公開している成果物があれば必ずリンクを記載

「実務経験はないが、学習を継続している」という姿勢を示すことが最重要です。

IT以外の業務経験から活かせる強み

未経験でも、前職の経験は必ず何かしら活かせます。

  • 接客・販売経験 → コミュニケーション力、顧客対応力
  • 事務経験 → 正確さ、作業効率化スキル
  • 営業経験 → 問題解決力、数字目標へのコミット力

「前職の経験+IT学習」= 自分の強み として伝えると効果的です。

今後のキャリアビジョン

  • 「将来的にはインフラ設計に携わりたい」
  • 「Web開発スキルを伸ばしてフルスタックを目指す」
  • 「クラウドやセキュリティ領域に挑戦したい」

未来志向の記載があると、企業は「長期的に育てていける人材」として評価します。

ポイントは、「経験がない」ではなく「学びを続けている」「他業種の強みがある」「将来の方向性が明確」と伝えること。
未経験でも「伸びる人材」と思わせられれば、書類選考を突破できます。

経験者が職務経歴書に盛り込むべき内容

IT業界での実務経験がある場合は、その経験をできるだけ具体的に示すことが重要です。

採用担当者は「どんな環境で、どんな技術を使い、どんな成果を出したか」を知りたがっています。ここでは経験者が盛り込むべき主要ポイントを整理します。

プロジェクト実績の書き方(STAR法)

  • Situation(状況):どんなプロジェクトだったか(例:ECサイト構築、社内システム刷新)
  • Task(課題):自分の役割(例:バックエンド開発、インフラ構築補助)
  • Action(行動):具体的に何を担当したか(例:API実装、AWS環境設計)
  • Result(成果):数値や改善効果(例:レスポンス速度30%向上、障害件数20%減少)

STAR法で書くと、採用担当者に分かりやすく伝わります。

使用技術の整理(OS、言語、クラウド)

  • OS:Linux(CentOS、Ubuntu)、Windows Server
  • プログラミング言語:Java、Python、PHP、JavaScriptなど
  • クラウド:AWS、GCP、Azure
  • その他:Git、Docker、CI/CDツール

ただ羅列するのではなく、「どのプロジェクトで使ったか」を添えると説得力が増します。

成果や数値で示す工夫

  • 「WebサイトのPVを◯%改善」
  • 「障害対応の平均時間を◯分短縮」
  • 「チームの新人教育を担当し、定着率◯%向上」

定量的な成果を入れることで、単なる作業者ではなく「結果を出せる人材」として評価されます。

経験者は「業務内容を箇条書きするだけ」では弱いです。
プロジェクト内容+自分の役割+成果を数値で示すことで、採用担当者に強い印象を与えられます。

職務経歴書のNG例と改善ポイント

職務経歴書は応募者の第一印象を左右する重要な書類ですが、よくある書き方のミスで評価を下げてしまうケースがあります。ここでは代表的なNG例と、その改善方法を解説します。

職歴をただ羅列するだけ

NG例:「〇〇会社にてシステム開発を担当。△△システムの運用業務を担当。」

これでは、何をどのように行い、どんな成果があったのかが分かりません。

👉 改善ポイント

「〇〇会社にて販売管理システムのバックエンド開発を担当。新機能追加を実装し、処理速度を20%改善。」といったように、役割と成果をセットで書くことが大切です。

専門用語ばかりで読みづらい

NG例:「RDS、EKS、VPC、IAM、S3、EC2を利用しインフラを構築」

技術用語を並べるだけでは、非技術者の採用担当者に伝わりません。

👉 改善ポイント

前職では顧客対応を年間300件以上経験。クレーム対応を通じて、状況整理と的確な報告を行い、顧客満足度向上につなげました。」など、具体的なエピソードに基づいたPRが評価されます。

職務経歴書をブラッシュアップする方法

一度書いた職務経歴書をそのまま使い続けるのではなく、応募する企業やタイミングに合わせて改善していくことが大切です。

ブラッシュアップすることで、書類選考の通過率は確実に上がります。

エージェントに添削してもらう

  • 転職エージェントは毎日多数の職務経歴書をチェックしているため、評価されやすい書き方や最新の傾向を熟知しています。
  • 自分では気づかない改善点(表現が抽象的、強みが伝わっていないなど)を的確に指摘してもらえるので、必ず利用しましょう。

模範フォーマットを活用する

  • 各エージェントや就職支援サイトでは、職務経歴書のテンプレートを無料配布しています。
  • これを活用することで、見やすく整った形式に仕上げられます。
  • 特に未経験者は「空欄が目立ってしまう」悩みを解消できるフォーマットを選ぶのがコツです。

定期的にアップデートする

  • 学習を進めたり、新しい資格を取得したらすぐに職務経歴書に反映しましょう。
  • 更新が古いままだと「成長が止まっている」と思われかねません。
  • 逆に、最新のスキルや成果が反映された職務経歴書は「伸び続けている人材」として評価されます。

職務経歴書は一度で完成させるものではなく、転職活動を進めながら改善していく「成長型の書類」です。
プロの意見やテンプレートを活用し、最新の内容にアップデートし続けることが、採用担当者に響く一枚につながります。

まとめ|職務経歴書は「経験の棚卸しと未来の提案」

職務経歴書は単なる過去の記録ではなく「自分の経験を整理して、未来のキャリアにつなげる提案書」です。

  • 未経験者は「学習の成果」と「前職から活かせる強み」を書くことで、成長意欲をアピールできる
  • 経験者は「プロジェクトでの役割」と「成果を数値で示す」ことで、即戦力性を証明できる
  • NG例を避け、エージェントの添削やテンプレートを活用すれば、通過率は大幅にアップする

ポイントは「応募企業に、自分を採用したらどんな価値を提供できるか」を意識して書くことです。

職務経歴書はあなたのキャリアを整理し、次のステージへ進むための最強のツールになります。
一度書いて終わりにせず、改善・更新を重ねて、自分自身の成長と共にブラッシュアップしていきましょう。

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この記事を書いた人

氷河期世代ど真ん中。
高卒フリーターからブラック企業を経てITエンジニアに転職。
リーマンショックのときは派遣切りにも遭いました!
36歳でフリーランスに転向し、現在は年収1200万円を突破!
年収アップを応援するWEBサイトを運営しています。

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